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一般的な矯正歯科治療であれば、矯正装置を入れて2〜3年間通院しながら装置を調整していくことで、少しずつ歯並びを整えていきます。それに比べ、外科的矯正の場合は矯正装置を入れて約1年間で上下顎それぞれの歯並びを整え、全身麻酔下で歯科口腔外科の担当歯科医師による手術を受けます。手術後は4週間ほど流動食になるなどの制限がかかるため、患者さんの治療負担も大きい治療です。ただ、通常の矯正では治すことのできない顎変形症や唇顎口蓋裂による無歯症などの症例にも対応が可能です。
外科的矯正歯科治療の流れと保険料金
矯正相談:約3,300円
検査料:約7,700円~8,800円
術前のCT撮影:診察と撮影のみで約5,500円(大阪府立急性期・総合医療センターの場合)
全身麻酔術前検査:約5,500円~6,600円
(大阪府立急性期・総合医療センターの場合)
術前矯正歯科治療開始(術前矯正歯科治療・術後矯正歯科治療の費用 約275,000円~330,000円)
- ▶ステップⅠ:歯のガタガタやねじれを取り除く段階。
- ▶ステップⅡ:前歯部の矯正または犬歯の牽引を行う段階。
- ▶ステップⅢ:側方部の矯正を行う段階。手術までにこのステップⅢへあがります。
上顎;ステップⅠ-①
約22,000円(Ⅰ-②以降3,850円~)
下顎;ステップⅠ-①
約22,000円(Ⅰ-②以降3,850円~)
例)Aさんの場合
合計8回来院 約66,000円
Bさんの場合
合計12回来院 約77,000円
上顎;ステップⅡ-①
約6,600円(Ⅱ-②以降 3,850円~)
下顎;ステップⅡ-①
約6,600円(Ⅱ-②以降 3,850円~)
例)Aさんの場合
合計10回来院 約44,000円
Bさんの場合
合計4回来院 約27,500円
上顎;ステップⅢ-①
約7,700円(Ⅱ-②以降 4,400円~)
下顎;ステップⅢ-①
約6,600円(Ⅱ-②以降 4,400円~)
例)Aさんの場合
合計28回来院 約82,500円
Bさんの場合
合計6回来院 約38,500円
手術前の資料採得: 約22,000円
顎矯正手術
(大阪府立急性期・総合医療センター(住吉区)の場合)
顎矯正手術の手術日は、火曜日または水曜日です。全ての術式における入院から退院までは平均9日程度で、おおよそ下記の費用とお考えください。
- ■下顎骨切りの場合
- ■下顎骨切り+オトガイ形成の場合
- ■上下顎骨切りの場合
- ■上下顎+オトガイ形成の場合
約275,000円~330,000円。
約330,000~385,000円。ケースによってはICUに入室します。
約440,000円。ICUに入室します。
約462,000円~473,000円。ICUに入室します。
術後矯正開始
- ▶ステップⅣ:臼歯部の矯正および歯列弓全体の最終的な矯正を行う段階。
上顎;ステップⅣ-①
約8,800円(Ⅱ-②以降 5,500円~)
下顎;ステップⅣ-①
約7,700円(Ⅱ-②以降 5,500円~)
例)Aさんの場合
合計2 回来院 約22,000円
Bさんの場合
合計14回来院 約88,000円
マルチブラケット撤去前:約5,500円
マルチブラケット撤去:約12,100円
治療後の資料採得:約22,000円(上下顎保定装置料込み)
観察料:約1,100円
※患者さんの症状により費用や期間は変わってきます。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
※矯正歯科治療には以下の一般的なリスク・副作用がある事をご理解下さい。
すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正歯科治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりする事が重要です。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の噛み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる事があります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻す事は難しくなります。